「片付けなきゃ」と思いつつも、リビング、キッチン、寝室と散らかった場所が多すぎてどこから手をつけていいかわからない。そんな経験はありませんか。
片付けを効率よく進めるカギは、正しい順番で取り組むことです。場所をランダムに片付けるよりも、効果が見えやすい順番で進めると、途中で挫折せずに家全体がスッキリします。この記事では、部屋ごとの特徴を踏まえた最適な片付け順番と、それぞれのエリアで押さえるべきポイントを解説していきます。

なぜ「順番」が大切なのか
片付けは気合いや根性ではなく、段取りで決まります。やみくもに始めると、複数の部屋を行ったり来たりして時間だけが過ぎてしまいます。
効率的な順番で進めると、片付け全体の時間が半分以下になることも珍しくありません。理由は3つあります。
- 不用品の搬出動線が確保できる:玄関やゴミ置き場に近い場所から始めると、不用品を運び出しやすい
- 達成感が得やすい:狭いエリアから始めることで「できた」感覚が早く手に入る
- 判断力が消耗する前に難しいエリアに着手できる:感情的な判断が必要な場所を後回しにできる
家全体を片付けるおすすめの順番
整理収納の考え方をもとにすると、次の順番がもっとも効率的です。
おすすめの片付け順番
- 玄関・廊下(不用品搬出の動線確保)
- トイレ・洗面所(狭いのですぐ完了→達成感)
- キッチン(毎日使うので効果を実感しやすい)
- リビング・ダイニング(家族共有の空間)
- 寝室・クローゼット(判断に時間がかかるエリア)
- 子ども部屋・趣味部屋(最後に取り組む)
【順番1】玄関・廊下を最初に片付ける理由
玄関は家の出入り口です。ここが片付いていると、不用品をゴミに出す・リサイクルに持っていくといった搬出作業がスムーズになります。
また、帰宅するたびにスッキリした玄関が目に入ることで、片付けのモチベーションが自然と維持されます。
玄関で処分しやすいもの
- 履かなくなった靴やサンダル
- 壊れた傘
- 溜まったチラシやDM
- 使わないシューケア用品
【順番2】トイレ・洗面所はすぐ終わるから達成感が得やすい
トイレや洗面所は空間が狭いため、15分程度で片付けが完了します。期限切れの洗剤やサンプル品、古い歯ブラシなど、迷わず処分できるものが多いのも特徴です。
小さな成功体験を積み重ねることが、片付け全体を成功に導くポイントです。
【順番3】キッチンは「ゾーン分け」で効率アップ
キッチンは物が多く、一度に片付けようとすると途方に暮れます。そこでおすすめなのが「ゾーン分け」という考え方です。
キッチンの4つのゾーン
- 火のゾーン(コンロ周り):鍋、フライパン、調味料
- 水のゾーン(シンク周り):洗剤、スポンジ、ザル
- 作業ゾーン(調理台周り):まな板、包丁、ボウル
- 保管ゾーン(食器棚・パントリー):食器、ストック食品
ゾーンごとに「出す→分ける→戻す」を繰り返すと、キッチン全体を一気にやるよりもはるかに効率的です。

【順番4】リビング・ダイニングは「定位置ルール」がカギ
リビングは家族みんなが使う場所だからこそ散らかりやすいエリアです。片付けのポイントは、すべての物に「定位置」を決めること。
リモコンは充電器の横、郵便物はすぐ処理するかファイルへ、文房具は引き出しの特定の場所というように、「使ったら戻す場所」が明確だと散らかりにくくなります。
リビングが散らかる原因トップ3
- 郵便物・書類を「とりあえず」テーブルに置く
- 脱いだ上着やバッグを椅子にかける
- 子どものおもちゃや学用品が出しっぱなし
これらに対して定位置を設けるだけで、リビングの散らかり具合は大きく改善します。
【順番5】寝室・クローゼットは時間に余裕があるときに
寝室やクローゼットには衣類や思い出の品など、判断に時間がかかるものが多くあります。疲れているときや時間がないときに取り組むと、判断力が鈍って必要なものまで捨ててしまったり、逆に何も捨てられなくなったりします。
休日の午前中など、体力と気持ちに余裕があるタイミングで取り組むのがベストです。
【順番6】子ども部屋・趣味部屋は最後に回す
子どもの持ち物や趣味のアイテムは、本人の意思を尊重する必要があるため、親や家族が勝手に処分するのは避けたほうがよいでしょう。片付けの基本が身についてから、一緒に取り組むのが理想的です。

片付けの順番で失敗しないための注意点
- 複数の部屋を同時進行しない:1つのエリアが完了してから次に進む
- 「全出し」は1エリアずつ:すべての部屋を一度に全出しすると収拾がつかなくなる
- 買い物は片付けが終わってから:収納グッズは必要な量がわかってから購入する
部屋別の片付け時間の目安
片付けにかかる時間は部屋によって異なります。事前にどのくらいかかるか把握しておくと、スケジュールが立てやすくなります。
| 場所 | 目安時間 | 難易度 |
|---|---|---|
| 玄関・廊下 | 15〜30分 | 低い |
| トイレ | 10〜15分 | 低い |
| 洗面所 | 15〜30分 | 低い |
| キッチン | 1〜3時間 | 中程度 |
| リビング | 1〜2時間 | 中程度 |
| 寝室・クローゼット | 2〜4時間 | 高い |
| 子ども部屋 | 1〜3時間 | 高い |
部屋別の片付けで使えるテクニック集
キッチンの片付けテクニック
キッチンでは「立ったまま手が届く範囲」に日常的に使うものを配置するのが鉄則です。使用頻度の高い調味料は取り出しやすい場所に、月に1回しか使わない道具は奥や上段に収納するだけで、料理の効率が格段に上がります。
また、冷蔵庫の中身を把握するために、透明な容器やラベリングを活用するのも効果的です。何がどこにあるかわかるようになると、食品ロスの削減にもつながります。
リビングの片付けテクニック
リビングで散らかりやすいのは「帰宅後に置く場所が決まっていないもの」です。バッグ、上着、郵便物、スマホの充電器など、帰宅後に手から離すものすべてに定位置を設けましょう。
特に郵便物は溜まりやすいため、玄関に簡易シュレッダーやゴミ箱を置き、不要なものはリビングに持ち込まないという仕組みが効果的です。
寝室の片付けテクニック
寝室は「リラックスする場所」として機能させることが大切です。仕事の書類やパソコン、洗濯物の山など、ストレスを感じるものは寝室から排除しましょう。ベッドの上に物を置かないルールを設けるだけでも、睡眠環境は大きく改善します。

片付けのスケジュールの立て方
「いつか片付けよう」では永遠に始まりません。具体的なスケジュールを立てることで、片付けが現実的な予定になります。
1週間の片付けスケジュール例
- 月曜日:玄関・廊下(15分)
- 火曜日:トイレ・洗面所(15分)
- 水曜日:キッチン・コンロ周り(15分)
- 木曜日:キッチン・シンク周り(15分)
- 金曜日:リビング・テーブル周り(15分)
- 土曜日:リビング・収納棚(30分)
- 日曜日:お休み
このように1日15~30分の作業を1週間続けるだけで、家の主要エリアが一通り片付きます。残りの寝室やクローゼットは翌週に回せばよいので、無理なく全体の片付けが完了します。
Q&Aコーナー
Q. 一人暮らしでも同じ順番でいいですか?
基本的な考え方は同じです。一人暮らしの場合は部屋数が少ないことが多いので、玄関→水まわり→キッチン→居室の順番で進めるとよいでしょう。ワンルームの場合は、部屋を「ベッド周り」「デスク周り」「クローゼット」のようにゾーンに分けて進めてみてください。
Q. 共働きで片付ける時間が取れません
1日15分だけでも構いません。平日は1ゾーンずつ、週末にまとめて取り組むといったように、無理のないペースで進めましょう。大切なのは、「少しずつでも前に進んでいる」という感覚を維持することです。
Q. 片付けた場所がすぐに散らかってしまいます
散らかる原因は「物の定位置が決まっていない」か「物の量が収納に対して多すぎる」のどちらかです。定位置を決めても散らかるなら、物の量を見直す必要があるかもしれません。
片付けを家族で協力して進めるコツ
家族がいる場合、一人で片付けを進めるのは限界があります。特に共有スペースは家族全員の協力が不可欠です。
まずは「共有エリアのルール」を家族で決めましょう。「テーブルの上には何も置かない」「使ったら元の場所に戻す」といったシンプルなルールから始めると、子どもも守りやすくなります。
大切なのは、強制するのではなく「片付いた場所の気持ちよさ」を共有することです。自分のエリアを先にキレイにして、その快適さを家族に体験してもらうのが一番効果的です。
まとめ
片付けの効率を最大化するには、玄関→水まわり→キッチン→リビング→寝室→子ども部屋の順番で進めることをおすすめします。この順番なら、不用品の搬出がスムーズにでき、達成感も得やすく、判断力が必要なエリアを後に回せます。
すべてを一度にやる必要はありません。1日1エリアずつ、自分のペースで進めていきましょう。
片付けの順番についてさらに詳しく知りたい方は、ディノス「部屋の片付けは基本の3ステップ」も参考になります。また、物が多い家の片付け方についてはDAIKEN「モノが多い家の片付け方3ステップ」で実践的な方法が紹介されています。リビング収納のアイデアについてはRe:CENO Mag「リビング収納のアイデア」もあわせてご覧ください。

