布団を敷きっぱなしにしていたら、裏側にカビが生えていた……。そんな経験をお持ちの方は意外と多いのではないでしょうか。人は寝ている間にコップ1杯分(約200ml)の汗をかくといわれており、その湿気が布団に溜まってカビの原因になります。さらに、布団を敷いたまま放置すると床との間に結露が発生し、気づかないうちにカビが広がっていることもあります。
布団のカビ対策は、日頃の湿気対策と正しい収納方法の両方が揃ってはじめて効果を発揮します。この記事では、すのこや除湿シートを活用した具体的なカビ対策から、収納時の注意点まで詳しく解説します。

布団にカビが生える原因
布団にカビが発生するメカニズムを理解することで、効果的な対策が取りやすくなります。
湿気の蓄積
寝汗や体温による湿気が布団に蓄積し、湿度が高い環境がカビの繁殖を促します。特にフローリングに直接布団を敷いている場合は、床と布団の間に結露が発生しやすく、カビのリスクが高まります。
温度条件
カビが活発に繁殖する温度帯は20〜30度です。人が寝ている布団の中は体温で温められるため、カビにとって快適な環境が整いやすいといえます。
栄養源
皮脂やフケ、ホコリなどがカビの栄養源になります。定期的に布団を干すだけでなく、シーツやカバーをこまめに洗濯することも、カビ対策として重要です。
すのこを使った布団のカビ対策
すのこは、布団と床の間に空気の通り道を作ることで、湿気の蓄積を防ぐ定番アイテムです。特にフローリングの部屋で布団を敷いている方には欠かせません。
すのこの素材と選び方
- 桐(きり):調湿効果が高く、軽量で扱いやすい素材です。着物や衣類の保管にも使われるほど湿気対策に優れています
- ヒノキ:抗菌・防虫効果が期待でき、特有の香りにリラックス効果もあります。やや重いですが耐久性に優れています
- プラスチック製:カビが生えにくく、水洗いができるのでお手入れが簡単です。軽量で価格も手頃なものが多いです
すのこの使い方
- フローリングや畳の上にすのこを敷きます
- すのこの上に布団を敷いて寝ます
- 起きたら布団を上げて、すのこに空気を通します
すのこ自体にもカビが生えることがあります。定期的にすのこを立てかけて乾燥させ、風通しをよくしましょう。プラスチック製のすのこなら、水洗いでお手入れできるので衛生的です。

除湿シート・除湿マットの活用法
すのこと併用することで、さらに効果的にカビを予防できるのが除湿シートです。布団の下に敷くだけで湿気を吸収し、カビやダニの発生を抑えてくれます。
除湿シートの選び方
- シリカゲルタイプ:吸湿力が高く、天日干しで繰り返し使えるものが経済的です
- 炭入りタイプ:除湿に加えて消臭効果も期待できます
- センサー付きタイプ:吸湿量が一定に達すると色が変わって知らせてくれるものもあり、交換時期が分かりやすいです
除湿シートのお手入れ
多くの除湿シートは天日干しで吸湿力が復活する仕組みになっています。2週間に1回程度を目安に天日干しを行いましょう。干す時間は2〜3時間が目安です。センサーの色が変わったら干し時のサインです。
布団を干すときのポイント
布団のカビ対策として、定期的に布団を干すことは基本中の基本です。ただし、干し方を間違えると十分な効果が得られません。
天日干しの正しいやり方
- 午前10時〜午後2時頃の時間帯がベスト(湿度が低い時間帯)
- 片面1〜2時間ずつ、両面を干しましょう
- 布団たたきで強く叩くのは避ける(中綿が傷み、ダニの死骸やフンが表面に出てくる)
- 取り込むのは夕方前に(夕方以降は湿度が上がるため)
布団が干せないときの代替策
- 布団乾燥機:天日干しができない日や花粉シーズンに重宝します。ダニ対策モードがある機種もあります
- 室内干し:椅子の背にかけたり、布団用の室内干しスタンドを使ったりして、風通しのよい場所に広げましょう
- 扇風機やサーキュレーター:布団に風を当てるだけでも、湿気の蒸発を促す効果があります

布団の収納時のカビ対策
使わない布団を収納する際も、カビ対策は欠かせません。湿気を含んだまま収納すると、押入れの中でカビが繁殖してしまいます。
収納前にやるべきこと
- 天日干しまたは布団乾燥機でしっかり乾燥させる
- カバーやシーツは外して洗濯する
- 布団用の圧縮袋や不織布の収納ケースに入れる
- 除湿剤を一緒に入れる
押入れ・クローゼットでの収納ポイント
- 押入れの底にすのこを敷き、布団と壁・床の間に空気の通り道を作る
- 布団をぎゅうぎゅうに詰め込まず、7〜8割程度のゆとりを持たせる
- 上段に布団を、下段に衣装ケースなどを置くと通気性が確保しやすい
- 月に1回は押入れの扉を開けて換気する
布団にカビが生えてしまったときの対処法
軽度のカビ(表面のみ)
- 布団を屋外に出し、天日干しで乾燥させます
- 消毒用エタノール(濃度70〜80%)をスプレーでカビ部分に吹きかけます
- 乾いたタオルで叩くようにして拭き取ります
- 再度天日干しでしっかり乾かします
重度のカビ(広範囲・黒カビ)
黒カビが広範囲に発生している場合は、家庭での除去は難しいです。布団専門のクリーニング業者に相談するか、状態によっては買い替えを検討してください。健康への影響を考えると、カビが広がった布団を使い続けるのは避けたほうが安全です。
カビの生えた布団をそのまま使い続けると、アレルギー性鼻炎や気管支喘息などの健康被害を引き起こすリスクがあります。カビを見つけたら早めに対処しましょう。
湿気やにおいが気になる布団を、自宅で丸ごと洗って乾かすのは大変です。ふとんリネットは、公式サイトによると、抗菌・防臭効果のある洗剤で合計3回水で丸洗いし、内側の汚れやにおいを洗うと案内されています。カビの状態や布団の種類によっては、取扱いできずに洗浄されないまま返却される場合があるため、申し込み前に取扱い条件を確認してください。

おすすめの布団カビ対策グッズ
すのこ
- 桐製すのこ(二つ折りタイプ):使わないときは折りたためて省スペース。布団を載せたまま立てかけて乾燥させることもできます
- プラスチック製ジョイントすのこ:軽くて扱いやすく、水洗いも可能。カビが生えにくい素材で衛生的です
除湿シート
- シリカゲル系の除湿シート:吸湿量が多く、センサー付きで干し時がわかるタイプが便利です
- 炭入り除湿マット:除湿と消臭のダブル効果が期待でき、布団の下に敷くだけの手軽さが魅力です
布団乾燥機
天日干しができない日の強い味方です。ダニ対策モード付きの機種を選べば、カビだけでなくダニ対策にもなります。冬場は寝る前に布団を温めるのにも使えるため、年間を通して活躍するアイテムです。
マットレスのカビ対策も忘れずに
布団だけでなく、マットレスのカビ対策も重要です。マットレスは布団以上に乾燥させにくく、一度カビが生えると除去が難しい特徴があります。
- マットレスの下にもすのこや除湿シートを敷く
- 2〜3か月に1回はマットレスを立てかけて、底面に風を当てる
- マットレスパッドやベッドパッドを使って、汗の浸透を防ぐ
- ベッドフレームとマットレスの間に湿気が溜まりやすいため、定期的にチェックする
よくある質問(Q&A)
Q. すのこベッドでも布団にカビは生えますか?
すのこベッドでもカビが生えることはあります。すのこがあれば通気性は向上しますが、万能ではありません。定期的に布団を上げて乾燥させる、除湿シートを併用するなどの対策は必要です。すのこ自体にもカビが生える可能性があるため、お手入れを忘れないようにしましょう。
Q. 布団の圧縮袋を使ってもカビは防げますか?
圧縮袋に入れる前にしっかり乾燥させていれば、密閉されるため外部からの湿気は防げます。ただし、乾燥が不十分なまま圧縮すると、袋の中でカビが繁殖してしまうリスクがあります。圧縮袋を使う場合は、必ず天日干しか布団乾燥機で十分に乾かしてからにしてください。
Q. 毎日布団をたたむのは面倒です。何かいい方法はありますか?
布団を毎日たたむのが難しい場合は、起きたらまず布団の上部分をめくって空気を通す習慣をつけましょう。10分ほど空気に当てるだけでも湿気の蓄積を軽減できます。すのこの上に敷いている場合は、この方法だけでもかなりの効果があります。
布団のカビ対策にかかるコスト
布団のカビ対策にかかる費用の目安を把握しておくと、計画的に対策を進められます。
- すのこ(桐製・シングルサイズ):3,000〜6,000円程度
- すのこ(プラスチック製):1,500〜3,000円程度
- 除湿シート(シングルサイズ):1,000〜3,000円程度
- 除湿剤(タンク型・3個セット):300〜500円程度
- 布団乾燥機:5,000〜15,000円程度
すのこと除湿シートの組み合わせなら5,000円前後で一通りの対策が揃います。カビが生えてからクリーニングや買い替えにかかる費用と比べれば、予防にかけるコストは非常にリーズナブルです。
まとめ
布団のカビ対策は、すのこ・除湿シート・定期的な天日干しの3つを基本として、日頃から湿気対策を心がけることが大切です。収納時も乾燥と通気性の確保を忘れずに行いましょう。
カビは一度発生すると除去が難しいため、予防が何よりも重要です。すのこと除湿シートの併用、定期的な天日干し、そして収納前の十分な乾燥を心がけるだけで、カビのリスクを大幅に下げることができます。この記事で紹介した方法をぜひ実践して、清潔で快適な睡眠環境を保ってください。健康的な暮らしは、毎日使う布団のケアから始まります。
📦 この記事で紹介した商品
布団の保管方法をさらに詳しく知りたい方は、DAIKEN「布団の正しい保管方法」が参考になります。すのこベッドのお手入れについては長谷工「すのこベッドのカビ対処法」もチェックしてみてください。



