「片付けが得意」を仕事にできる整理収納アドバイザー。テレビや雑誌で活躍するプロの姿を見て、興味を持った方もいるのではないでしょうか。しかし「実際にどんな仕事があるの?」「収入はどのくらい?」「資格を取っても仕事になるの?」と疑問を感じる方も多いはずです。
この記事では、整理収納アドバイザーの具体的な仕事内容から収入の相場、資格の活かし方まで詳しく解説します。これから資格取得を目指す方も、すでに取得済みで活動の幅を広げたい方も、ぜひ参考にしてください。

整理収納アドバイザーとは
整理収納アドバイザーは、ハウスキーピング協会が認定する民間資格です。モノと空間の関係を体系的に学び、整理収納の理論とスキルを身につけたプロフェッショナルを認定する資格制度になっています。整理収納に悩む方のサポートから、企業のオフィス環境改善まで、活躍の場は多岐にわたります。
資格の種類と取得費用
- 2級:整理収納の基礎知識を学ぶ資格。受講料は24,700円(税込・テキスト代込み)で、1日の講座受講後に認定テストに合格すると取得できます。自分自身や家族の片付けに活かしたい方向けです
- 準1級:2級と1級の間に位置する資格で、より実践的な知識を学べます
- 1級:プロとして活動するために必要な資格です。2級取得後に1級の講座を受講し、筆記試験と実技試験に合格すると取得できます。合計で約8万〜10万円程度の費用がかかります
整理収納アドバイザーの肩書きを名乗ってお客様からお金をいただけるのは1級取得者だけです。仕事にしたい方は1級の取得を目指しましょう。
整理収納アドバイザーの仕事内容
整理収納アドバイザーの仕事は多岐にわたります。代表的な働き方を紹介します。
個人宅のコンサルティング・片付け作業
最も一般的な仕事が、お客様の自宅を訪問して整理収納のアドバイスや実際の作業を行うコンサルティングです。まずヒアリングでお客様の悩みや暮らしの理想像を聞き取り、現状を分析したうえで最適な収納プランを提案します。提案だけでなく、実際に一緒に片付け作業を行うケースも多いです。
料金の相場は1時間あたり3,000円〜8,000円程度で、初回は2〜3時間のプランが一般的です。リピートのお客様が増えると、安定した収入につながります。
セミナー・講座の講師
企業や自治体、カルチャースクールなどで整理収納に関するセミナーや講座の講師を務める仕事です。1回あたりの講師料は5,000円〜50,000円程度と幅がありますが、実績を積むことで高単価の依頼が増えていきます。自治体の市民講座や、住宅展示場でのイベント講師なども活動の場になります。
メディア出演・執筆活動
テレビ、雑誌、Webメディアで整理収納の専門家としてコメントや記事執筆を行う仕事です。書籍を出版すれば印税収入も期待できます。ただし、この分野で仕事を得るにはSNSやブログでの継続的な情報発信が欠かせません。まずは小さなWebメディアへの寄稿から始めて、実績を積み上げていくのがおすすめです。
企業向けオフィス整理サービス
オフィスの整理収納コンサルティングや、社員向けの研修講師として活動する方もいます。企業案件は個人向けより単価が高い傾向があり、月額契約を結べれば安定した収入源になります。書類整理やデスク周りの改善は、業務効率化として企業からのニーズが高まっています。
商品開発・監修
収納グッズメーカーや住宅メーカーとのコラボレーション、商品の監修・アドバイスを行う仕事です。実績と知名度が求められますが、大きな仕事につながる可能性があります。家具メーカーの新商品開発に携わるケースもあります。
オンラインサービス
オンラインでのコンサルティングや、YouTubeやInstagramを活用した情報発信で収入を得る方法もあります。動画コンテンツの需要が高まっており、チャンネル登録者が増えれば広告収入やスポンサー収入も見込めます。

整理収納アドバイザーの収入はどのくらい?
整理収納アドバイザーの収入は、活動内容や集客力によって大きく異なります。以下は一般的な目安です。
副業・パートタイムの場合
週末だけ活動したり、月に数件のコンサルティングを行う場合の年収は、おおよそ50万円〜150万円程度です。本業を持ちながら無理のない範囲で活動する方が多いゾーンです。月に4〜6件のコンサルティングを行えば、月収5万〜10万円程度になるイメージです。
専業・フリーランスの場合
フリーランスとして本格的に活動する場合、年収は200万円〜500万円程度がボリュームゾーンです。個人コンサルティングに加えて、セミナーや講座、企業案件などを組み合わせることで収入の安定化を図れます。月に15〜20件の案件をこなすイメージで、集客が軌道に乗るまでは時間がかかることもあります。
トップクラスの場合
書籍出版やメディア出演、大手企業との契約などを行うトップクラスのアドバイザーは、年収1,000万円を超えるケースもあります。ただし、ここに到達するには長年の実績、ブランディング、そして時代のニーズに合ったサービス展開が必要です。
整理収納アドバイザーの資格を取得しただけでは、自動的に仕事が来るわけではありません。集客やマーケティングの努力が不可欠です。SNSでの情報発信、ブログの運営、口コミの獲得など、地道な活動を続けることが収入アップのカギになります。
収入を増やすための具体的な戦略
資格を取得した後、実際に仕事と収入につなげるためのステップを紹介します。
1. SNS・ブログで情報発信する
InstagramやブログでBefore/Afterの事例や収納テクニックを定期的に発信しましょう。ビジュアルで伝わるBefore/After写真は特に反響が大きく、見込み客との接点を作る強力なツールになります。
2. モニター募集から始める
最初は無料または低価格でモニターを募集し、実績と口コミを集めましょう。友人や知人に声をかけるのも有効です。実績が増えれば、自然と口コミで広がっていきます。
3. 得意分野を持つ
「子供部屋の整理が得意」「オフィス整理の専門家」「シニアの片付けサポート」など、特定の分野に特化することでブランディングしやすくなり、専門性の高いアドバイザーとして認知されやすくなります。
4. 複数の収入源を持つ
コンサルティングだけに頼らず、セミナー講師、執筆、オンライン講座、物販(おすすめ収納グッズの販売)など、複数の収入源を持つことで、安定した収入を実現できます。
5. 他の資格と組み合わせる
ライフオーガナイザー、インテリアコーディネーター、住宅収納スペシャリストなどの関連資格を取得して差別化を図るのもおすすめです。複数の視点からアドバイスできるため、サービスの付加価値が高まります。

整理収納アドバイザーに向いている人
- 片付けや整理整頓が好きな人
- 人のお悩みを聞いてサポートすることにやりがいを感じる人
- コミュニケーション能力が高い人
- 自分のペースで働きたいフリーランス志向の人
- 子育てや介護と両立しながら仕事をしたい人
- 副業として新しいスキルを身につけたい人
Q&A|整理収納アドバイザーの仕事でよくある質問
Q. 未経験でも仕事にできる?
A. 資格を取得すれば、実務経験がなくてもスタートできます。ただし、最初はモニターや低価格でのサービス提供から始めて、実績と経験を積み上げることが大切です。講座で学んだ理論を実践に落とし込む期間が必要になります。
Q. 男性でも活躍できる?
A. 女性のイメージが強い資格ですが、男性の整理収納アドバイザーも増えています。特にオフィス整理、書類整理、ガレージ整理など法人向けサービスでは、男性アドバイザーの需要があります。
Q. 年齢制限はある?
A. 年齢制限はありません。20代の若手から60代以上のシニアまで幅広い年齢層の方が活躍しています。むしろ人生経験が豊富な方のほうが、お客様の気持ちに寄り添ったアドバイスができると言われています。
Q. どのくらいで元が取れる?
A. コンサルティングを月に2〜3件行えば、数か月で資格取得費用を回収できるケースが多いです。ただし、集客活動の準備期間も含めて、半年〜1年程度を見込んでおくのが現実的です。
Q. 開業届は必要?
A. 継続的に収入を得る場合は個人事業主として開業届を出すのが一般的です。税務署に開業届と青色申告承認申請書を提出することで、確定申告時に節税メリットが得られます。
Q. 整理収納アドバイザーの資格は更新が必要?
A. 2級の資格は一度取得すれば更新の必要はありません。1級も資格自体の更新制度はありませんが、協会の会員として活動する場合は年会費が別途必要になる場合があります。最新の情報はハウスキーピング協会の公式サイトで確認してください。
まとめ
整理収納アドバイザーは、片付けのスキルを活かして様々な形で活躍できる資格です。
- 仕事内容はコンサルティング、講師、メディア、企業向けなど多岐にわたる
- 収入は副業で年50〜150万円、専業で年200〜500万円がボリュームゾーン
- プロとして活動するには1級の取得が必要(費用は合計8〜10万円程度)
- SNSやブログでの情報発信と口コミが集客のカギ
- 得意分野の特化と複数の収入源で安定した収入を実現
「片付けが好き」「人の暮らしをサポートしたい」という方は、ぜひ整理収納アドバイザーの資格取得を検討してみてください。
参考リンク:ハウスキーピング協会 / 整理収納アドバイザー2級講座 / 日本ライフオーガナイザー協会

