「片付けたいけど、何から始めたらいいかわからない」「いつも途中で挫折してしまう」。そんな悩みを持つ方にぜひ知ってほしいのが、近藤麻理恵さん(通称・こんまり)が提唱する「こんまりメソッド」です。
こんまりメソッドの核心は「ときめくかどうか」でものを選ぶことです。「まだ使えるか」「もったいなくないか」ではなく、「触ったときにときめくか」という感覚を基準にする。この独自のアプローチが世界中で支持され、著書は累計1,300万部以上の大ベストセラーになっています。
この記事では、こんまり流片付けの具体的なやり方をステップごとに解説します。正しい順番と方法を知れば、片付けのリバウンドとは無縁の暮らしが手に入ります。

こんまりメソッドの基本ルール
こんまり流の片付けには、いくつかの明確なルールがあります。このルールを守ることで、片付けの効率と効果が大きく変わります。
ルール1:「場所別」ではなく「カテゴリ別」で片付ける
一般的な片付けは「今日はリビング、明日は寝室」のように場所別に進めますが、こんまりメソッドでは「衣類」「本」「書類」のようにカテゴリ別に進めます。
理由は、同じカテゴリのものが家中に分散していることが多いためです。たとえば衣類はクローゼット、タンス、衣装ケース、洗面所など複数の場所に散らばっています。カテゴリごとに全部集めて一箇所で判断することで、「こんなにたくさん持っていたのか」と総量を把握できます。
ルール2:必ず「正しい順番」で進める
こんまりメソッドには片付けるカテゴリの順番が決まっています。
- 衣類
- 本
- 書類
- 小物(キッチン・バス用品・雑貨など)
- 思い出の品
この順番は「ときめきの判断がしやすいもの」から始まるように設計されています。衣類は触った瞬間にときめくかどうかがわかりやすいため、最初に取り組みます。逆に思い出の品は判断が難しいため、最後に回すことで「ときめきの感覚」が鍛えられた状態で臨めます。
ルール3:ものを手に取って「ときめくか」を判断する
こんまりメソッドでは、ものを実際に手に取って、触れたときに「ときめき」を感じるかどうかで残すかどうかを決めます。頭で考えるのではなく、体の反応で判断するのが特徴です。
「ときめく」という感覚がよくわからない方は、「持っていて嬉しい気持ちになるか」「これからも一緒にいたいと思えるか」と言い換えてみてください。

カテゴリ別・片付けの具体的なやり方
カテゴリ1:衣類
家中の衣類を全て集めて、1枚ずつ手に取ります。ときめくものだけを残し、ときめかないものには「ありがとう」と感謝してお別れします。
衣類の中でもさらに細かい順番があります。
- トップス
- ボトムス
- かける衣類(ジャケット・コートなど)
- 靴下・下着
- カバン
- 小物(マフラー・帽子など)
- イベント用(水着・浴衣など)
- 靴
こんまり流のたたみ方も特徴的です。衣類を四角く折りたたんで「立てて」収納するのが基本。引き出しを開けたときに全ての服が一目でわかり、下の方にある服も取り出しやすくなります。
カテゴリ2:本
本は「また読むかも」と思って残しがちですが、「また読むかも」の本は大抵読み返しません。全ての本を本棚から出し、1冊ずつ触って判断しましょう。
本の中身を読み始めると片付けが止まります。触ったときの感覚だけで判断すること。「読み返したいときめき」があるかどうかがポイントです。
カテゴリ3:書類
こんまりメソッドでの書類の基本方針は「全捨て」です。ただし以下の3つは例外として残します。
- 今使っている書類(進行中の案件・直近の明細)
- しばらく必要な書類(契約書・保証書・保険証券)
- 永久保存の書類(年金手帳・不動産関連・資格証明書)
取扱説明書はメーカーのWebサイトで閲覧できることが多いため、基本的に不要です。
カテゴリ4:小物
小物は種類が多岐にわたるため、さらにサブカテゴリに分けて進めます。CD・DVD、スキンケア用品、文房具、キッチングッズ、掃除用品、装飾品などです。
「いつか使うかも」の小物は、大抵「いつか」が来ません。サンプル品、ノベルティ、壊れた電子機器など、「存在すら忘れていたもの」は手放しても困ることはほぼないです。
カテゴリ5:思い出の品
思い出の品は最後に回すのが鉄則です。ここまでの4カテゴリで「ときめきの判断力」が鍛えられているため、冷静に判断できるようになっています。
写真、手紙、子どもの作品など、思い出がこもったものは「データ化して残す」という方法もあります。Googleフォトに撮影してデータとして保管すれば、実物を手放しても思い出は残ります。

こんまり流「たたみ方」の基本
こんまりメソッドで特徴的なのが、衣類のたたみ方です。
基本のたたみ方
- 衣類を平らに広げる
- 左右を中心に向かって折りたたむ(長方形にする)
- 袖がはみ出ないように折り込む
- 下から上に向かって、引き出しの深さに合わせて2〜3回折る
- 自立するくらいの厚みになればOK
たたんだ衣類は引き出しの中に「立てて」並べます。ファイルが本棚に並ぶイメージです。重ねて収納すると下の方にある服を忘れがちですが、立てて収納すれば全ての服が一目で把握できます。
たたみ方に向かないもの
コートやジャケット、ワンピースなどシワになりやすいものはハンガーにかけましょう。かける衣類は「右肩上がり」(左から重いもの・長いもの、右に向かって軽いもの・短いもの)に並べると、クローゼットを開けたときに気持ちが上がります。
こんまりメソッドの片付け期間の目安
| カテゴリ | 所要時間の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 衣類 | 半日〜1日 | 全部出すスペースの確保が重要 |
| 本 | 2〜3時間 | 中身を読まずに判断する |
| 書類 | 2〜3時間 | 基本は全捨てで3種類だけ残す |
| 小物 | 1〜2日 | サブカテゴリに分けて進める |
| 思い出の品 | 半日〜1日 | 最後にやる。データ化も活用 |
全カテゴリを通して、集中的に取り組めば1〜2週間で完了するのが理想です。こんまり公式サイトでも「一気にやる」ことの重要性が強調されています。ダラダラと長期間かけると、途中でモチベーションが下がるためです。

よくある質問(FAQ)
Q. 「ときめき」がよくわからないのですが
A. 最初はわかりにくいかもしれませんが、衣類を数枚触るうちに感覚がつかめてきます。お気に入りの服を触ったときの「嬉しい気持ち」が基準です。それがない服はときめいていないと判断してOKです。
Q. 家族と住んでいる場合はどう進める?
A. まず自分の持ち物だけで実践してください。家族のものは本人の判断に任せること。自分のエリアがスッキリすると、家族が触発されて始めることが多いです。
Q. 「もったいない」と感じて捨てられません
A. こんまりメソッドでは、手放すものに「ありがとう」と感謝を伝えます。その役目を果たしてくれたことに感謝して送り出す気持ちで。また、フリマアプリや寄付で次の持ち主に届けるのも罪悪感を軽減する方法です。
Q. 一度片付けたらリバウンドしない?
A. こんまりメソッドを正しい手順で最後まで完了すると、リバウンドしにくいのが特徴です。「ときめくものだけに囲まれた空間」を体験すると、そこに不要なものを持ち込みたくなくなるためです。
Q. 片付けにかける時間がなかなか取れません
A. 理想は集中的に一気にやることですが、難しい場合は「週末3時間」を4〜5回繰り返す方法でも可能です。ただし、1つのカテゴリは必ず1回で完了させることが大切です。
Q. こんまりメソッドとミニマリストの違いは?
A. こんまりメソッドは「ときめくものを選ぶ」片付け術。ミニマリストは「最小限のもので暮らす」ライフスタイル。こんまりメソッドの結果としてミニマリストに近い暮らしになることもありますが、目的が少し異なります。
まとめ:こんまり流は「ときめき」という基準があるから迷わない
- 「場所別」ではなく「カテゴリ別」で進める
- 順番は「衣類→本→書類→小物→思い出の品」
- 判断基準は「手に取ってときめくかどうか」
- 衣類は「立てて」収納するのがこんまり流
- 思い出の品は必ず最後に取り組む
- 一気にやることでリバウンドを防ぐ
こんまりメソッドが世界中で支持される理由は「ときめき」という明確な判断基準があることです。「捨てるか残すか」で迷い続ける片付けから卒業して、ときめくものだけに囲まれた暮らしを始めてみてください。


