夏に大活躍した扇風機も、秋が深まると出番がなくなります。そのとき「来年のために正しくしまいたい」と思いつつも、なんとなく部屋の隅に放置してしまう方は少なくありません。扇風機はホコリや汚れを落としてから収納しないと、次に使うときに異音がしたり風量が落ちたりすることがあります。
この記事では、扇風機を冬にしまう前のお手入れ方法から、コンパクトに収納するテクニック、保管場所の選び方まで詳しく解説します。限られたスペースでも扇風機をスッキリしまえるアイデアも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

扇風機をしまう前のお手入れ手順
扇風機を収納する前には、しっかりとお手入れをしておくことが大切です。汚れたまま保管すると、翌シーズンに不衛生なだけでなく、モーターに負担がかかって故障の原因にもなりかねません。お手入れは30分もあれば完了するので、しまう前にひと手間かけておきましょう。
羽根とガードの掃除
まず、扇風機の前ガード・後ガード・羽根を取り外します。取り外し方は機種によって異なりますが、多くの製品はガードのクリップやネジを外すだけで簡単に分解できます。羽根には1シーズン分のホコリや油汚れが付いているため、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗い、しっかり乾かしてから組み立てましょう。ガード部分は細かい網目にホコリが溜まりやすいので、古い歯ブラシを使うと効率よく掃除できます。頑固な汚れはメラミンスポンジでこすると落ちやすくなります。
本体・モーター部分の拭き掃除
本体やモーター周辺は水洗いできないため、固く絞った布で拭き掃除をします。背面の吸気口にもホコリが溜まりやすいので、掃除機のブラシノズルで吸い取るとよいでしょう。操作ボタンやスイッチの隙間にも汚れが入り込みやすいので、綿棒で丁寧に拭き取ってください。
リモコンの電池を抜く
リモコン付きの扇風機は、長期保管前に電池を抜いておくことが大切です。入れっぱなしにすると液漏れを起こし、リモコンが使えなくなることがあります。抜いた電池は別の場所に保管するか、使い切りのものは処分してください。電池を抜いたあとのリモコンは、本体と一緒にまとめておくと紛失を防げます。
コードの確認
電源コードに傷やほつれがないかチェックしましょう。コードの被覆が破れている場合は、感電や火災の原因になるため、次のシーズンに使わず買い替えを検討してください。コードは軽くまとめてマジックテープのケーブルタイで留めると、絡まりを防げます。
お手入れが完了したら、組み立て直す前にすべてのパーツが完全に乾いていることを確認してください。水気が残ったまま組み立てると、金属部分のサビやカビの原因になります。
コンパクトに収納する3つの方法
扇風機はそのままだと場所を取りますが、工夫次第でコンパクトに収納できます。ご自宅のスペースに合わせて最適な方法を選んでみてください。
方法1:分解して収納
扇風機を羽根・ガード・支柱・台座に分解し、コンパクトにまとめて収納する方法です。分解した状態で購入時の箱に戻せば、スペースを大幅に節約できます。箱がない場合は、パーツごとに緩衝材(プチプチや新聞紙)で包み、大きめのビニール袋やダンボールに入れましょう。ネジやクリップなどの小さなパーツは、ジッパー付きの袋に入れてテープで本体に貼り付けておくと紛失を防げます。
方法2:組み立てたまま収納
押入れやクローゼットに高さの余裕がある場合は、組み立てたまましまう方法もあります。高さを抑えるために支柱を一番短くしておくのがコツです。ホコリよけのカバーや大きなビニール袋をかぶせておけば、次に使うときもすぐに出せます。分解・組み立てが面倒な方にはこの方法がおすすめです。
方法3:専用カバーを活用
扇風機用の収納カバーが市販されています。カバーをかぶせるだけで、ホコリや汚れから守れるうえ、見た目もスッキリします。通気性のある不織布タイプのカバーを選ぶと、内部に湿気がこもりにくく安心です。100均やホームセンターでも手に入るので、コストを抑えたい方にもぴったりです。
お使いの扇風機のサイズに合うものが店頭で見つからないときは、通販でサイズ表記を確認してから選ぶと失敗しにくくなります。

扇風機の保管場所はどこが良い?
お手入れしてコンパクトにまとめた扇風機を、どこに保管するかも重要です。適切な場所を選ばないと、劣化や故障の原因になります。
おすすめの保管場所
押入れ・クローゼット:室内で温度変化が少なく、直射日光が当たらない場所が最適です。上段に置くと湿気の影響を受けにくくなります。
暖房器具との入れ替え:冬に使わない扇風機と夏に使わない暖房器具を、シーズンごとに入れ替えて収納する方法が効率的です。季節家電を交代で置くことで、2台分のスペースを1台分に抑えられます。
ベッド下・ソファ下:分解した状態であれば、ベッド下やソファ下のデッドスペースに入ることもあります。薄型の収納ケースやダンボールに入れて活用しましょう。
ロフト・屋根裏収納:断熱がしっかりしているロフトや屋根裏収納があれば、季節家電の保管場所として活用できます。ただし、夏場に極端な高温になる場合は避けてください。
避けるべき保管場所
ベランダ・屋外の物置:雨風や直射日光にさらされると、プラスチック部品が劣化します。屋外の物置も夏場は高温になりやすいためおすすめしません。
湿気の多い場所:浴室の近くや地下室など、湿気がこもりやすい場所はモーターのサビや電気系統のトラブルの原因になります。
扇風機を立てて保管する場合は、倒れないよう壁際に配置するか、紐で固定するなどの転倒防止対策をしておきましょう。
分解しても置き場所に困る扇風機は、冬のあいだだけ預ける方法もあります。宅配型トランクルームのminikura(ミニクラ)は、公式サイトでHAKOプランが月額320円からと案内されています。羽根とカバーを拭いて乾かし、部品を袋にまとめてから詰めると、来シーズンに組み立てやすくなります。大型の扇風機が箱に入るかは、公式サイトで規格を確認してください。取り出しには送料と日数がかかります。

タイプ別の収納ポイント
扇風機のタイプによって、収納のしやすさや注意点が異なります。お使いの扇風機に合った方法を確認してください。
リビング用の据え置き型
一般的な据え置き型の扇風機は、分解できるパーツが多いためコンパクトにしまいやすいのが特徴です。支柱を外して台座と羽根・ガードに分けると、フラットな状態にまとまります。高さ調節が可能なタイプは、支柱を最短にするだけでもかなり省スペースになります。
タワー型(スリムファン)
タワー型の扇風機は分解できないものが多いため、そのまま保管するのが基本です。縦長のスリムな形状を活かして、クローゼットの端や家具と壁の隙間に立てて収納すると場所を取りません。倒れないよう突っ張り棒やブックエンドで固定するとさらに安心です。
卓上型・クリップ型
コンパクトな卓上型やクリップ型は、引き出しや棚の中にそのまましまえます。USB充電式の場合は、バッテリーを満充電にしてから保管すると、バッテリーの劣化を防ぎやすくなります。充電ケーブルも一緒にまとめておきましょう。
サーキュレーター
サーキュレーターは暖房効率を上げるために冬場も活用できるため、収納せずに使い続けるのもひとつの選択肢です。しまう場合は、一般的な扇風機と同様にホコリを除去してから保管してください。


扇風機の冬の収納に関するQ&A
Q. 扇風機はいつ頃しまうのがよいですか?
A. 気温が25度を下回る日が続くようになったら、しまいどきの目安です。10月から11月頃にお手入れをして収納する方が多いようです。地域や生活スタイルによって異なるので、使わなくなったタイミングで早めにしまいましょう。
Q. 扇風機の寿命はどのくらいですか?
A. 一般的な扇風機の寿命は6年から10年程度といわれています。製品に記載されている「設計上の標準使用期間」を確認し、期限を過ぎたものは安全のために買い替えを検討してください。異音や異臭がする場合は、期限に関わらず使用を中止しましょう。
Q. 扇風機カバーは100均で買えますか?
A. 100均でも扇風機カバーは販売されています。サイズが合うか事前に確認してから購入しましょう。不織布タイプを選ぶと、通気性がよくカビ予防にもなります。
Q. 収納スペースがない場合はどうすればよいですか?
A. トランクルームの活用や、季節家電のシェアサービス(必要な時期だけレンタルする方法)も選択肢のひとつです。また、分解してベッド下やソファ下のデッドスペースに収納する方法も試してみてください。
Q. 羽根なし扇風機(ダイソンなど)の収納はどうすればよいですか?
A. 羽根なし扇風機は分解できないため、そのままの状態で収納するのが基本です。縦長の形状を活かしてクローゼットの隅や家具のすき間に立てて保管しましょう。本体を不織布カバーで覆えばホコリを防げます。リモコンはマスキングテープで本体に固定しておくと紛失防止になります。
扇風機の収納で活躍するアイテム
扇風機をきれいに保管するために、あると便利なアイテムを紹介します。
不織布カバー
扇風機全体を覆えるサイズの不織布カバーは、ホコリを防ぎながら通気性も確保できる優れものです。ビニール製のカバーは湿気がこもりやすいため、不織布タイプを選びましょう。
ケーブルタイ・マジックテープバンド
電源コードをスッキリまとめるのに重宝します。繰り返し使えるマジックテープタイプなら、コードに無理な力がかからず断線も防げます。
ジッパー付き袋
ネジやクリップなどの小さなパーツをまとめて保管するのに最適です。中身が見えるので何が入っているかすぐにわかり、来シーズンの組み立てもスムーズです。
まとめ
扇風機の冬の収納は、「お手入れ」「コンパクト化」「適切な保管場所」の3つのステップで進めましょう。羽根やガードのホコリを落とし、分解やカバーを活用してスペースを節約し、温度や湿度が安定した室内にしまうのがポイントです。
少しの手間をかけることで、来シーズンも気持ちよく扇風機を使い始められます。ぜひ今年の片付けから実践してみてください。
参考:コジカジ|扇風機の収納方法、TRANKROOM MAG|扇風機のしまい方、加瀬のレンタルボックス|扇風機の収納方法・お手入れ



