「整理収納アドバイザー」は、ハウスキーピング協会が認定する片付けの専門資格です。2級・準1級・1級と段階があり、それぞれ取得方法や活かし方が異なります。
「2級と1級で何が違うの?」「どこまで取ればいいの?」と迷う方は多いのではないでしょうか。この記事では、整理収納アドバイザーの各級の違いを費用・試験内容・できることの3つの軸で比較して、自分に合った級の選び方を解説します。

整理収納アドバイザーの資格体系を理解しよう
3つの級とステップアップの流れ
整理収納アドバイザーには、2級・準1級・1級の3段階があります。取得の順番は「2級→準1級→1級」で、飛び級はできません。2級と準1級は講座を受講するだけで取得できますが、1級のみ試験に合格する必要があります。
認定団体は一般社団法人ハウスキーピング協会です。記事執筆時点で累計の有資格者は非常に多く、片付け関連では知名度の高い資格として知られています。
それぞれの取得にかかる時間の目安
2級は1日の講座(約6時間)で取得可能。準1級は2日間の講座(約12時間)で取得できます。1級は準1級取得後に1次試験(筆記)と2次審査(プレゼンテーション)の両方に合格する必要があり、準備期間を含めると数ヶ月かかることが一般的です。
整理収納アドバイザー2級の特徴
費用と取得方法
2級認定講座の受講料は24,700円(税込)です。WEB講座の場合は17,050円(税込)で受講でき、自宅で学べるため忙しい方にもおすすめです。1日の講座で取得できるため、手軽にチャレンジしやすいのが魅力です。
学べる内容
整理の考え方や収納の基本ルール、物と向き合うための思考法などを体系的に学びます。「自分の家を片付けたい」「整理収納の基礎知識を身につけたい」という目的であれば、2級で十分な知識が得られます。
講座の前後に市販のテキストで予習・復習しておくと、限られた講座時間の中身がぐっと入りやすくなります。
2級でできること
2級は「自分や家族のための知識」という位置づけです。資格を仕事に活かす(有料で片付けサービスを提供する、講師として活動するなど)には、1級の取得が必要になります。ただし、履歴書に書ける資格としてアピールすることは可能です。
2級は「まず学んでみたい」人にぴったり。講座を受けるだけで取得でき、費用も24,700円(税込)と比較的リーズナブルです。
整理収納アドバイザー準1級の特徴
費用と取得方法
準1級認定講座の受講料は36,300円(税込)です。早期申込の場合は32,670円(税込)で受講できることもあります。2日間の講座で取得でき、2級と同様に試験なしで認定されます。
学べる内容
2級の知識をベースに、より実践的な整理収納プランの作り方や、他者へのアドバイス方法を学びます。「人に教える」「提案する」ためのスキルを身につける段階で、1級受験の前提資格でもあります。
準1級でできること
準1級の段階では、まだプロとしての活動には制限があります。1級取得のための「橋渡し」の役割が大きく、本格的に仕事として活用したい場合は1級まで進むことが推奨されています。
整理収納アドバイザー1級の特徴
費用と取得方法
1級は1次試験と2次審査の2段階で構成されています。2025年9月の料金改定後、1次試験は22,000円(税込)となっています。2次審査の費用と合わせて、セット申込の割引制度も用意されています。最新の正確な費用はハウスキーピング協会の公式サイトで確認してください。
試験内容
1次試験はCBT形式(パソコンで回答する択一式)の筆記試験で、2級・準1級で学んだ知識が問われます。合格率はおよそ70から80%といわれています。
2次審査はプレゼンテーション形式で、実際に整理収納を行った事例を報告書にまとめて発表します。「実作業編」と「提案編」のいずれかを選択でき、2次審査の合格率は約90%です。
1級でできること
1級を取得すると、プロの整理収納アドバイザーとして有料で活動できるようになります。具体的には、個人宅やオフィスの整理収納サービス、セミナーや講座の講師活動、メディアへの出演や執筆活動など、仕事の幅が大きく広がります。

1級と2級の違いを一覧で比較
各級の違いを整理すると、以下のようになります。
2級は受講料24,700円(税込)で講座受講のみ、自分や家族の片付けに活用できます。準1級は受講料36,300円(税込)で講座受講のみ、1級受験の前提資格です。1級は1次試験22,000円(税込)+2次審査費用で筆記試験とプレゼン審査に合格が必要、プロとしての有料活動が可能です。
2級から1級まで全て取得した場合の総費用は、10万円前後(税込)が目安です。料金は改定されることがあるため、最新の費用はハウスキーピング協会の公式サイトで確認しましょう。ユーキャンなどの通信講座で2級と準1級をまとめて学ぶルートもあり、その場合は費用が異なります。
自分に合った級の選び方
自宅の片付けが目的なら2級で十分
「自分の家をスッキリさせたい」「整理の基本を学びたい」という方は、2級の取得で十分に目的を達成できます。体系的な知識が身につくため、自己流の片付けよりも効率的に進められるようになります。
「まず費用をかけずに雰囲気をつかみたい」という場合は、整理収納の実用書を1冊読んでから受講を判断する方法もあります。
副業や仕事につなげたいなら1級まで取得
片付けサービスの提供や講師業を目指すなら、1級の取得が必須です。1級を持つことでお客様からの信頼度が大きく変わり、料金設定にも影響します。
まずは2級から始めるのがおすすめ
いきなり1級を目指すことはできない(2級→準1級→1級の順)ため、まずは2級から始めてみて、「もっと深く学びたい」と感じたらステップアップするのが堅実な進め方です。

Q&A|整理収納アドバイザーの級についてよくある質問
Q. ユーキャンの通信講座と会場講座、どちらがいい?
ユーキャンの通信講座は自宅で自分のペースで学べるのがメリットです。一方、会場講座は講師に直接質問できたり、受講仲間と交流できたりする点が魅力です。費用やスケジュールと相談して選びましょう。
Q. 1級の試験は難しい?
1次試験の合格率は70から80%程度で、2級・準1級の講座内容をしっかり復習していれば合格は十分に可能です。2次審査はプレゼンテーションですが、合格率は約90%と高く、事前に準備をしっかりすれば心配はありません。
Q. 資格に有効期限はある?
整理収納アドバイザーの資格自体に有効期限はありません。ただし、1級取得者がプロとして活動するために「アドバイザーフォーラム」への参加が推奨されることがあります。詳細はハウスキーピング協会の公式サイトで確認してください。
Q. 他の片付け資格との違いは?
整理収納アドバイザーは知名度が高く、取得者数も多い資格です。「ライフオーガナイザー」「収納マイスター」など類似資格もありますが、認定団体や学べる内容、活動の範囲が異なります。自分の目的に合った資格を選ぶことが大切です。
たとえばライフオーガナイザーは「モノより先に思考を整理する」という考え方が特徴です。関連書籍を読んでみると、自分の考え方に合う資格かどうかを判断しやすくなります。

整理収納アドバイザー資格を取得するまでの具体的なステップ
ステップ1:2級認定講座を受講する
まずはハウスキーピング協会の公式サイトから2級認定講座を申し込みます。会場講座・オンライン講座・WEB講座(動画視聴型)の3つの受講方法があり、自分のスケジュールに合わせて選べます。会場講座は全国各地で開催されており、講師と直接やりとりしながら学びたい方に向いています。
ステップ2:準1級認定講座を受講する
2級取得後、準1級講座に進みます。2日間の講座で、より実践的な内容を学びます。2級の知識がベースになるため、2級で学んだことをしっかり復習してから受講すると理解が深まります。
ステップ3:1級試験に挑戦する
準1級を取得したら、1級の1次試験に申し込みます。1次試験はCBT形式で全国のテストセンターで受験できるため、会場の選択肢は豊富です。合格後は2次審査に進み、実際の整理収納事例をプレゼンテーション形式で発表します。しっかり準備すれば、合格率は高い試験です。
費用や講座内容は改定されることがあります。申し込み前に必ずハウスキーピング協会の公式サイトで最新情報を確認しましょう。
まとめ|目的に合わせて最適な級を選ぼう
整理収納アドバイザーは2級・準1級・1級の3段階があり、自分の目的に合わせて取得する級を選ぶことが大切です。自宅の片付けを改善したいなら2級、プロとして仕事にしたいなら1級まで取得しましょう。
費用の総額は10万円前後(税込)ですが、まずは2級(24,700円)から始めて、段階的にステップアップしていくのがおすすめです。片付けの知識が体系的に身につくことで、暮らしの質が大きく変わります。
整理収納アドバイザーの資格について詳しくは、ハウスキーピング協会の公式サイトをご確認ください。費用の詳細については整理収納資格の料金解説ページも参考になります。また、通信講座での取得を検討している方はユーキャン公式サイトもチェックしてみてください。


